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クリーンなはずの再生可能エネルギーが環境問題と反対運動で普及しない



なんとなくクリーンなイメージのある自然エネルギー・再生可能エエルギー。しかしあくまで『イメージ』の中の話であって、発電施設のある周辺住民にとっての現実は、ちょっと違うという話。




太陽光パネル製造工程での環境汚染

中国の太陽光発電パネル製造工場から、フッ素化合物が垂れ流されている、という報道がありました。この工場の周辺では基準値の10倍程度のフッ化物が検出されていたということです。
中国太陽電池メーカー、株価が急落 河川汚染事故受け  :日本経済新聞

中国の太陽光パネル生産量は世界一ですが、生産された太陽光パネルの95%は国外に輸出されているようです。太陽光発電パネルの主な需要先は、ヨーロッパ。欧州のエコでクリーンな自然エネルギーは、中国の工場での汚染の上に成り立っている、としたら皮肉なことです。
太陽光バブル崩壊の波に飲まれる欧米の太陽光産業

もちろん、海外に輸出しているのも、工場周辺を汚染しているのも、中国企業の責任と判断です。中国国内のことなので知ったことじゃない、と言ってしまえばそれまでですが。

太陽光パネルも工業製品である以上は、製造段階で廃棄物の発生は避けられない。CO2なども含めて、適切に処理したり、再利用するにもコストがかかる。中国製パネルの競争力の源は、主に中国の人件費、土地などの安さによる低価格にあります。さらに、環境汚染に対する対策費用を負担していなかったことも、安さの一因なのかもしれません。
晶科能源汚染事件 ソーラー汚染に対策無しか未開発のビジネスチャンスか-環境問題ウォッチング-


風力の騒音公害


兵庫県淡路島に建設中だった風力発電所は、地元住民の反対で風車の数が12基→6基と、予定の半分しか設置できなくなりました。
asahi.com(朝日新聞社):淡路島の風力発電で工事再開 予定半減6基に 関西電力

ここ数年、風車の設置数が増えるにつれて、低周波騒音の問題が表面化しています。反対運動が起こることも、たびたびあるようです。
振動・騒音に各地で苦情相次ぐ 風力発電に想定外「逆風」 : J-CASTニュース

風力発電の環境問題としては、鳥が風車に巻き込まれるバードストライクもあります。天然記念物のように、生息数が減っている希少な鳥が巻き込まれる例などは、メディアでもよく取り上げられます。
asahi.com(朝日新聞社):発電の風車に衝突?オオワシ死ぬ 国の天然記念物 - 環境

先日は北海道で風車の火災が発生しましたが、落雷の可能性が指摘されています。また、台風など風が強すぎるとタービンが破損する可能性があり、発電を停止する必要があります。
稚内の風車炎上 機械室を全焼 漏電か落雷の可能性-北海道新聞[道内]
風力発電 - Wikipedia


脱ダムと水力


水力発電については、ダムを建設すると環境破壊になると言われて反対が根強い。大型のダムを作らずに発電する中小水力もあるが、その分出力も小さい。
水力発電 - Wikipedia

北海道電力で計画されている中小水力は、朱鞠内が880kW、ユコマンベツが690kWしかない。おなじく工事中の京極は揚水式水力発電だが、こちらは20万kWが3機で、合計60万kW出力のケタが3つ違っている
(流れ込み式と揚水式、という方式自体の違いもあるが)
ほくでん:2011年度供給計画の概要

単純に考えれば、大型の水力発電所一箇所と同じだけの発電量を確保する場合、中小水力の発電設備を100ヶ所も1000ヶ所も設置しなければならない。それだけ大量の発電施設を作ったり取水すれば、けっきょく川の流れは大きく変わってしまう。
水力発電の方式 - 水力ドットコム


地熱と温泉と環境保護

地熱発電の場合、すでに温泉などとして利用されている場所と競合することが多い。また、開発が制限さられる国立公園に指定されている例も多い。最近は、国立公園での地熱発電所を進めるため、規制の緩和も検討されている。
地熱発電を後押し 国立公園の規制など環境省が緩和検討 - MSN産経ニュース

国立公園を除くと、開発可能な地熱資源量は400万kW程度しかない。その中で、1kWhあたり20円以下で開発できるものは、さらに少なく113万kWのみ。それ以上は、より低効率で高コストなものになってしまう。
資源エネルギー庁・地熱発電に関する研究会における検討

国立公園で周辺環境への影響が大きくなる場合、環境保護か電源開発かを、天秤にかけることを迫られる。あるいは、近くに温泉地がある場合、地元との調整が必要になる。そうした反対運動はいつでも起きている。
霧島国立公園 - 地熱発電の問題 エコの名の自然崩壊 千年の森も破壊は一瞬

まれなことだが、宮城では蒸気噴出事故なども起きた。
不明の作業員の遺体発見 宮城の地熱発電所事故 : 動画 - 47NEWS (よんななニュース)


扱いにくいバイオマス燃料


バイオマスはおがくずなどを利用した木質燃料、廃パルプ・ゴミなど廃棄物を利用するもの、家畜の糞などを発酵させガスを利用するものもある。火力発電に近いものだと考えることも出来る。
複合型自然エネルギー発電システムの研究開発(三重県)

石油や天然ガスと違うのは、燃料が植物などに由来する再生可能なものかどうかの差。しかし何を燃やすにしても、資源が無限にあるわけではない。森林資源を保全・育成しつつ、適度に利用する必要がある。

また、バイオマスの燃料はかさばるものが多く、発酵して可燃性のガスが発生するなど取り扱いに苦労する。2003年にはごみペレットの爆発事故があり、消防士2名が死亡。完全に鎮火するまで47日かかるという大事故だった。この事故以来、ゴミペレットの利用は完全にストップすることになった。
失敗事例 > ゴミ固形化燃料(RDF)貯蔵槽の火災・爆発

消防庁によると、平成16年と平成17年では300件ほどの火災事故が発生している。
第2章 再生資源燃料等の把握 2、4指定可燃物施設等における火災概要



夢の中ならともかく、現実のエネルギー源としてみると、自然ネルギーはイメージほどクリーンでも環境に優しくもありません。自然からエネルギーを取り出そうとする以上、周辺の環境に多少の影響を与えてしまうのは必然です。

周辺の環境への影響が考えられる以上は環境アセスメントも必要で、場合によっては地元住人の反対運動に発展することも度々起きてきた。

国内で自給できるエネルギーだとか、もちろんメリットはあるものの、現状デメリットの方が上回っている。自然まかせで不安定であるとか、資源量が天候や地理に左右されて、十分な量を確保できないとか。だからこそ利用が進まない。

補助金や買取制度で、お金さえ出せば普及はするでしょうが、デメリットが無くなるわけではない。メリットを大きくし、デメリットを小さくするための技術開発には、まだまだ時間のかかる問題です。





中国太陽電池メーカー、株価が急落 河川汚染事故受け  :日本経済新聞

2011/9/20 23:49

 ニューヨーク証券取引所に上場する中国の太陽電池メーカー、晶科能源控股の株価が急落している。19日に一時前週末比29%安の6.44ドルまで下げた。同社の工場から有害物質が周辺の河川に流れ出し、魚の大量死が発生健康被害を訴える近隣住民が3日間にわたって工場に押しかけて抗議し、罰金処分や操業停止に発展した。中国企業の「環境汚染リスク」への不安が大量の売りを招いたようだ。

 19日終値は28%安の6.50ドルで、20日も続落して始まった。この問題は中国浙江省東部、海寧市にある晶科能源の子会社、浙江晶科能源の工場で発生太陽電池の生産過程で発生するフッ素化合物を含む廃棄物が処理されないまま周辺の河川に流れ出し、環境汚染を起こしたとされる。市環境局は47万元(約560万円)の罰金を科し、生産停止も命じた。

 晶科能源は19日に周辺住民や従業員に謝罪するとともに、操業停止の事実を認めた。しかし、生産には「実質的な影響はない」としたうえで、「数日で操業を再開する」との見通しを示した。(香港=川瀬憲司)




“クリーン”なはずが環境汚染…浙江省の太陽電池工場で抗議事件 [サーチナ]

  中国浙江省海寧市でこのほど、太陽電池工場の周辺住民約500人が環境汚染を訴えて抗議行動を起こし、20人が拘置される事件に発展した。工場側は19日に記者会見を開き、汚染の事実を認め謝罪した。背景には、太陽光発電などの“クリーン”エネルギーを推進する政府の強力な後押しを頼みに、企業の汚染対策がおろそかになっている現状があるようだ。21世紀経済報道など中国各メディアが報じた。

  浙江省海寧市の紅暁村で先週、太陽電池などを製造する「晶科能源」の工場から出る廃棄物のために周辺環境が汚染されているとして、村民らが工場に説明を求めて詰めかけた

  住民によると、8月末に大雨が降った後、工場付近の小川で魚の大量死が発生した。9月8日にはある村人が、住民の白血病やがんの発生率が上昇したとインターネット上で暴露した。

  15日の晩、村民500人以上が環境汚染の説明を求めて工場に詰めかけ、車をひっくり返したり、会社の備品を壊したりした。抗議行動は翌日も続き、警察車両を含め合計12台の車が壊され、公安機関に20人が拘置される騒ぎとなった。

  結局、病気については根拠に乏しく「デマ」とされたが、汚染は事実だった。地元政府は17日、工場が基準値以上のフッ素化合物を排出していたとして、操業停止を命じたと発表した。

  晶科能源も19日、「廃棄物の管理が適切でなかった」ことを認め謝罪した。廃棄物が雨水とともに排出管から小川に流れ出たと説明したが、住民の健康被害との因果関係は否定した。

  記事によると、晶科能源は2006年末に設立された新興の太陽光発電企業で、10年にニューヨーク証券取引所に上場している。11年第2四半期の売上高は3億5000万米ドル(約268億円)だった。

  記事は、「事件の背景には、浙江省の太陽光発電産業の『大躍進』的発展がある」と指摘。地元政府が同産業を強力に推進しているため、「投資プロジェクトばかりが急がれ、環境アセスメントが操業より後になることも珍しくない」と述べる。

  浙江省の地元テレビ局の取材によれば、晶科能源の工場付近の水源から採取されたフッ化物の濃度は基準値の10倍だった。しかし業界関係者によると、業界内では10倍は問題視されず、ある太陽電池メーカーの周囲の河川では基準値の100倍に達しているという

  広東省の有力紙「南方都市報」は、「今の中国で環境汚染のせいで集団抗議行動が起こるのは珍しくないが、今回の汚染企業が新興の“クリーン”エネルギー産業だったことは注目に値する。中国の製造業にとってプラスかマイナスか、政府も企業も真剣に考えるべきだ」とする評論記事を掲載した。

(編集担当:阪本佳代)




asahi.com(朝日新聞社):風力発電、近所で頭痛・不眠 環境省、風車の騒音調査 - 環境

2009年1月18日8時58分

 新エネルギーとして期待されている風力発電所の近くで、頭痛やめまい、不眠などの体調不良を訴える住民が増えている。原因は解明されていないが、風車から出る音が関係していると考えられており、環境省が調査に乗り出した背景には、風車が人家近くに設置されるケースが増えつつあるという事情もありそうだ。

 愛知県田原市の久美原風力発電所から350メートル離れた場所に住む大河剛さん(40)や家族が体に異変を感じたのは07年1月、風車が動き始めてすぐだった。体がしびれ、頭が揺すられるような症状が続いて眠れない。風車から遠く離れると楽になり、家に戻ると苦しくなった

 騒音を測ってもらうと、低周波音で家が振動しているのが分かった。「健康には影響がない」と言われたが、一家はアパートを借り、夜になると避難している。地元では「風車病」と呼ぶ人もいる。

 低周波音とは、周波数が100ヘルツ以下の音のことで、人には聞き取りづらい。工場のボイラーや冷暖房機などからも発生するため、以前から近隣住民が体調不良を訴えるケースが報告されていた。

 大河さんのような訴えは、田原市のほか、愛媛県伊方町、静岡県東伊豆町、愛知県豊橋市、兵庫県南あわじ市で少なくとも約70人に上る。豊橋市では、別の事業者が稼働させている1基のほかに、中部電力(名古屋市)が13基の新設を打ち出すと「人家に近い」と反対運動が起きた。中電は「低周波音被害に対する安全基準値がなく、住民の理解が得られない」と計画を凍結中だ。

 日本で風力発電所の建設が本格的に始まったのは90年代末だが、地球温暖化問題が注目されるにつれて増え、07年度末で1409基に。当初は北海道や東北の海沿いなどだったが、ここ数年は適地が少ないこともあって、人家の近くに建ち始めている。静岡県の伊豆半島に約80基を設置する計画があるほどだ。ある風力発電事業者は「風がよく吹き、住宅のない場所があっても国立公園内だったりして、適地探しが大変だ」と話す。

 低周波音問題への社会的な関心の高まりに「低周波音問題対応の手引書」(04年)を作成していた環境省は、豊橋市のケースなどを踏まえて、風車と体調不良の関係をめぐる海外情報の収集を開始。風車の一部で低周波音の測定を始めるなどしているが、大気生活環境室の志々目友博室長は「科学的に未解明で、まだ対策目標値が示せない」と言っている。(編集委員・武田剛)

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タグ : 自然エネルギー 再生可能エネルギー 太陽光発電 中国 風力発電 

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