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燃料調達費用の増加で貿易赤字とか、円高で資源確保とか



今年8月の貿易統計は、昨年に比べて輸入金額が19%以上増加。その結果、8月としては過去最大の-7753億円の赤字となりました。
財務省貿易統計 Trade Statistics of Japan

この8月貿易統計を見ていくと、輸入の増加19.2%のうち、11.8%が鉱物性燃料となっています。その内訳は、原油及び粗油が5.7%、液化天然ガス(LNG)が3.5%、石炭が0.8%の寄与度でした。


天然ガスの輸入量が大幅増加、価格も大きく上昇

貿易統計によると、日本の8月のLNG輸入量は、昨年8月に比べて18.2%増加している。さらに、LNG価格そのものも上昇しているので、輸入金額としては55.7%の増加。1年前の2倍以上と、大きく膨らんでいる。

LNGの価格は、世界的なガス需要の増加を受けて、33%の値上がりで100万BTU当たり16ドル。冬場にかけて需要が増えるので、20ドルまで上昇する、という予測もある。2014年までは、需要の増加に供給の伸びが追いつかないので、上昇が続く可能性が高いと見られている。
8月は7753億円の貿易赤字、LNG輸入急増で過去4番目の赤字幅 | Reuters

2015年~2016年ごろになると、アメリカがLNG輸出に乗り出すと見られている。その頃には、ガスの需給がいくらか改善する可能性もある。
政府、米からLNG輸入へ…原発代替で安定供給 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

石油のほうは、輸入金額で39.9%の伸び。輸入量そのものの伸びは天然ガスほどではないが、価格が昨年よりも上昇しているため。同じく石炭の価格も上昇していて、輸入金額は20.2%の伸びとなっている。円高の影響で、輸入価格の上昇はいくらか抑えられているはずだが、それ以上に価格の上昇が直撃している。

原料価格の上昇につれて、電気料金やガス料金も上昇傾向が続いている。企業はコストアップに悩まされるし、家計の負担も増え、消費への影響もあるかもしれない。
東電38円、中部電66円…11月も電力6社、ガス4社値上げ  - MSN産経ニュース


ピークシフトとか節電とか

夏場のピーク時の電力消費は、大口需要家は29%の節電、小口需要家は19%の節電。大口企業は電力使用制限令でピーク時に15%の節電を義務付けらていましたが、実際にはその2倍近い節減をしていたことになります。
大口29%、家庭は6%…今夏の節電実績 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

一方で、家庭は6%程度の節電でした。家庭の場合、夏場の電力使用の中心はエアコンでしょうから、熱中症の心配もあるので急には減らせない、という面もあるでしょう。

電力の使用状況を見ていても、ピーク時で昨年より20%近く少ない様子は見て取れましたが。ここまでの節電努力をしているとは予想以上でした。土日出勤を増やしたり、夜間の操業を増やしたりしていたので、従業員の方は大変だったでしょうけれど。

東北では地震と津波の被害を受けたまま、復旧できていない発電所がたくさんある。来年1月までに復旧する予定のものもあるが、被害の深刻な原町火力1、2号機の復旧は2013年夏と、2年後になる。冬場の電力の不足分は、他から融通してもらって乗り切るようです。
河北新報 東北のニュース/電力需給「今冬も厳しく」 東北電力見通し発表
溜池通信 かんべえの不規則発言<8月17日>(水)


資源獲得競争

また中部電力では、夏場に必要なガス調達のために、会長みずからカタールに飛んだりしていた。どこも燃料調達には大変な苦労がある。前の総理大臣は、自然エネルギーがどうのこうのと口先ばかりで、資源確保に対して何の働きもしなかった
asahi.com(朝日新聞社):中部電、LNG調達にめど カタールと追加供給に合意
「脱原発」世界中で奪い合い 天然ガス価格は上昇基調 : J-CASTニュース

もちろん、資源をどう確保するかの問題は日本に限った話でもない。中国が南シナ海南沙諸島にちょっかいかけるのも、海底資源であったり、海上輸送路への影響力を考えてのことだろう。日本と中国の間では、東シナ海でもガス田の問題もある。
東シナ海ガス田問題 - Wikipedia

日本でも円高を利用した海外権益の確保、なんて話も出てきております。これは大変重要なことで、どんどんやっていただければいい。
asahi.com(朝日新聞社):「円高逆手に資源確保を」 前原氏、首相に提案 - 政治

ロシアのサハリン2では痛い目を見ているので、注意は必要でしょうけれど。
サハリン2とは BRICs辞典




8月は7753億円の貿易赤字、LNG輸入急増で過去4番目の赤字幅 | Reuters

2011年 09月 21日 10:19 JST

 [東京 21日 ロイター] 財務省が発表した8月貿易統計速報によると、貿易収支(原数値)は7753億円の赤字となった。自動車などの供給体制回復で輸出が6カ月ぶりに増加したものの、原発稼働停止に伴う石油や液化天然ガス(LNG)の輸入増と価格上昇で、3カ月ぶりの赤字に転落。8月として過去最大の赤字、単月としてもことし5月以来の赤字幅で過去4番目の大きさとなった。

 <LNG輸入が数量・金額ともに過去最高

 輸出は前年比2.8%増の5兆3575億円だった。自動車が5.3%増と6カ月ぶりに増加に転じたほか船舶が35.2%、金属加工機械が29.2%増えた。一方、世界的なパソコンなどIT(情報技術)製品の需要減で、半導体等電子部品が16.4%減と8カ月連続で減少した。

 一方、輸入は前年比19.2%増の6兆1328億円で、20カ月連続で増加した。原発稼働停止による火力発電所向け燃料の需要増で、原油・粗油が39.9%増、LNGが55.7%増だった。ガソリンやナフサなど石油製品も75.0%増だった。LNGは数量ベースでも前年比18.2%増の754万5000トンとなり、数量・価格ともに単月で過去最高となった。

 8月の税関長公示為替レートは1ドル77.88円と前年比9.8%の円高となった。財務省では、円高によって輸出入それぞれ金額が目減りしている面がある、とみている。

 地域別輸出は、米国向けが前年比3.5%増の8035億円と6カ月ぶりに増加、欧州連合(EU)向けは6.0%増の6198億円と3カ月連続で増加、アジア向けは0.4%増の3兆0469億円と6カ月ぶりに増加、うち中国向けは2.4%増の1兆0732億円と2カ月ぶりに増加した。

 ロイターが民間調査機関を対象に行った調査では、予測中央値は2188億円の赤字。輸出は前年比8.0%増、輸入は同14.0%増だった。

 (ロイターニュース 竹本能文;編集 田中志保)




LNG価格:3年ぶり高値に高騰か-原発事故の余波と中印の需要増で - Bloomberg.co.jp

9月19日(ブルームバーグ): 液化天然ガス(LNG)の価格が3年ぶりの高値に上昇するとの見方が強まっている。日本や中国、インドの需要の伸びが供給を上回り、英BGグループや米エクソンモービルなど生産会社の売り上げが増加しそうだ。

  福島第一原子力発電所の事故後、原子力発電の代替燃料として日本のLNG輸入が過去最高水準に達したことに加え、中国の1-6月(上期)の輸入は27%増加した。このため、ブルームバーグが集計したデータによると、今年の冬期のLNG価格は100万BTU(英国熱量単位)当たり約20ドルと、昨年比で71%上昇し、2008年以来の高値に達する可能性がある。サンフォード ・C・バーンスティーンによれば、消費が拡大する中、世界のLNGの余剰生産能力は今年、約50%縮小し、14年にかけて減少が続く見通しだ。

  LNG価格の上昇を背景に、エクソンとBGは開発と輸送の増強を進めつつある。LNGはBGの1-6月の営業利益の27%を占めた。また、北米のLNG輸出が16年までに加速し、世界の新興国の石油・石炭価格の上昇によるインフレの抑制につながる可能性がある。

  インド最大のLNG輸入業者ペトロネットLNGの共同保有企業で、同国最大のガス供給会社であるGAILインディアのディレクター、P・K・ジャイン氏(ニューデリー在勤)は「LNG需要は拡大が予想され、他に選択肢はない」と指摘。「福島の事故後、日本のLNG消費が増えているためアジアの需要が拡大するとみられ、欧州各国も原子力から移行しつつあることから、LNGの長期的な需要は伸びる見込みだ」と述べた。

  シティグループのアナリスト、マーク・グリーンウッド氏(シドニー在勤)によれば、3月に発生した東日本大震災の影響による福島第一原発の事故後、LNG価格は約33%高騰し、100万BTU当たり16ドルに迫っている。ブルームバーグ・ニュースがアナリスト8人を対象に実施した調査の中央値では、今年の冬期には20ドルに上昇すると予想されている。

更新日時: 2011/09/20 10:41 JST




東電38円、中部電66円…11月も電力6社、ガス4社値上げ  - MSN産経ニュース

2011.9.29 17:11

 電力10社と都市ガス大手4社は29日、11月の電気・ガス料金を発表した。算定基準となる6~8月分の液化天然ガス(LNG)価格が上昇したことから、電力は東京電力など6社が、ガスは4社すべてが値上げする。

 東電の電気料金は標準家庭で38円値上がりし、6892円となる。3月からの合計では658円の上昇。電源のLNG比率が高い中部電力は66円の値上げ。値上げは東電など5社が9カ月連続、中部電は8カ月連続となる。

 一方、価格が下落基調の原油依存度が高い北海道など電力4社は料金を値下げする。原子力発電所の稼働停止で各社は火力燃料への依存を高めているが、現行制度で使用量は価格に影響しない

 LNGを原料とする都市ガス大手も、10月に料金改定を実施した西部ガスを含め、全社が51~81円値上げする。




河北新報 東北のニュース/電力需給「今冬も厳しく」 東北電力見通し発表

 東北電力は30日、自社で確保できる今冬のピーク時の電力供給力が1300万キロワット程度にとどまる見通しと発表した。太平洋側の火力発電所など東日本大震災で被災した施設は一部復旧できるものの、昨冬の最大需要(1470万キロワット)には届かず、今夏に続いて東京電力から融通を受けて乗り切る方針。計画停電は原則として実施しない考え。

 海輪誠社長は同日の定例記者会見で「(電力需給は)非常に厳しい状況が続く。(今冬も)利用者には無理のない範囲での節電を要請したい」と述べた。東北電は企業活動の回復状況や震災の影響などを考慮した今冬の電力需要見通しを、10月以降に公表する予定。

 被災した火発では、新仙台1号機(仙台市宮城野区)、東電と共同出資する相馬共同火力新地発電所(福島県新地町)の1、2号機、常磐共同火力勿来発電所(福島県いわき市)7号機が来年1月までに順次復旧する。

 7月の新潟・福島豪雨で被災し停止中の水力発電所の復旧も急ぎ、今冬までに計約160万キロワット分の供給力を積み増し1300万キロワットを確保する。
 来年夏までには仙台火力4号機(宮城県七ケ浜町)などを復旧させ、さらに計約150万キロワットを積み増す原町火力1、2号機(福島県南相馬市)は設備被害が大きく、復旧は2013年夏ごろになる見込みという。

 今夏の節電実績も公表した。管内の最大使用電力は8月9日午後2時台の1246万キロワットで、猛暑だった前年のピーク(1557万キロワット)に比べ311万キロワット減った。東北電は減少分のうち企業や家庭の「節電効果」を約110万キロワットと推計。約130万キロワットは企業の生産低下など「震災の影響」で残る約70万キロワットは気温が昨夏より低かった影響とみている。

2011年10月01日土曜日




『くにまるジャパン』10月4日放送分<吉崎達彦氏の2> - YouTube
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タグ : 中国 アメリカ 

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