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韓国の電力不足による停電に、李明博(イミョンバク)大統領がキレる



慢性的な電力不足(電力の過剰消費)の韓国で、9月15日に停電が発生した件。16日には、李明博(イミョンバク)大統領がみずから韓国電力公社に乗り込んだとか。「発展途上国レベルの対応だ」、「本当に恥ずかしく国民に申し訳ない状況を招いた。みなさんはあまりにレベルが低い」などと、関係者を怒鳴りつけたそうで。
東京新聞:強制停電「途上国か!」 韓国大統領が激怒:国際(TOKYO Web)


責任転嫁の八つ当たり

しかし、慢性的な韓国の電力不足と、電力の過剰消費の責任の一端(大部分かも)は、韓国政府が電力価格を抑え込んでいたことにもあります。、
韓国の電力事情では、停電が起きて当たり前

韓国政府が電力価格を異状に安く統制しているせいで、韓国電力は原価割れで電気を売っていました。韓国電力としては、できるだけ赤字を出したくない。コスト低減のために、発電設備の余裕を最小限に抑えよう、という意識が働くのはあたり前の話です。
【社説】電力不足、原価より安い電気料金が問題 | 朝鮮日報

設備に余裕がなければ、メンテナ ンスなどもギリギリのスケジュールでやるしかない。電力需要が増加する夏や冬のピークを避けて、比較的余裕のある春や夏に発電所の整備をしていました。多少気温が下がったとはいえ、まだ9月の段階で多数の発電設備の整備に入らなければいけなかった。韓国の電力事情がいかに逼迫していたかがわかります。


韓国の国民は安い電気を使いまくっていた

電力を使う側の家庭や企業も、電力価格があまりにも安いので湯水のごとく使っていたようです。おかげで電力需要はどんどん伸びる。需要に応えようとすると、韓国電力公社の赤字が膨らむ。見事なマイナスの相乗効果が働いてしまいました。
「電力がぶ飲み大国」韓国の現実  JBpress(日本ビジネスプレス)

停電による被害の補償、集団訴訟なんて話もあります。今まで安い電気料金の恩恵を受けて、ムダ遣いし、停電の一因になったのは韓国の国民自身でもあるのですが。
停電:韓国政府、20日から補償申請受け付け | 朝鮮日報


韓国政府としては、安い電気料金は国民へのサービス(人気取り)であり、企業誘致のためでもあったのでしょう。しかし思惑とは逆に、韓国政府が批判を受ける立場に立たされる、という皮肉な結果になりました。

あわてて責任を押し付けようとする気持ちも、わからなくはありませんが。それってタダの責任転嫁じゃないの、という気もいたします。
(どこかの国の前総理大臣も、似たようなことやってますが)

一応、崔重卿(チェ・ジュンギョン)・知識経済相が責任を負って辞任する、 という方向ではあるようですが。
asahi.com(朝日新聞社):韓国大規模停電 担当相が事実上の辞意表明 - 国際


紙一重で大停電に

電力の需要と供給を管理するのは韓国電力取引所ですが、電力の供給力を正確には把握できていなかったようです。りーあきひろ大統領の逆切れはともかくとしても、韓国の停電までの経緯を見ていくと、なかなか参考になります。

まず、夏場の高温による複合火力発電(コンバインドサイクル発電)の発電量の低下分。それだけで発電量が117万キロワットのマイナスで、韓国の全電力供給量が1%~2%ほど落ちていたことになります。電力需要の増える夏場の暑い時期に、発電量が低下するのは痛いところです。

太陽光発電でも、パネルが高温になると発電効率が落ちる、ということは知られています。夏場は「表面温度が50~60℃になり、発電効率が10%以上低下」。

また、発電設備を立ち上げてから最大出力に持っていくまでに、5時間かかる状態のものもあったという。すぐに使えない分も、すべて予備電力に含めてあったそうです。202万kWほど供給力を多く計算していました。その結果、実際の予備電力は24万kW(0.36%)しか無かったということです。
韓国全土、一斉停電寸前だった 供給予備率わずか0.36% :日本経済新聞


周波数の低下が起きていたために、供給不足に気付くことができたようです。そして、地域ごとに供給カットして乗り切った、と。かなり際どい状況にありました。

最悪の場合、発電設備や変電所そのものがダメージを受け、復旧まで3日~1週間かかる事態も想定されたようです。参考になる事例としては、2003年にアメリカ・カナダで、29時間にわたる停電が起きています。
2003年北アメリカ大停電 - Wikipedia
北米電力システム大停電 (01-07-02-15) - ATOMICA -


あと5年は電力不足

発電施設のひとつひとつについて、すぐに起動できる状態か、そうでないか。いつでも定格出力が出せるのかどうか。そうした詳細なデータを、しかもリアルタイムで把握し続けるとなると、けっこう大変です。

話題のスマートメーターだとかもあります。しかし、すべての家庭や企業、発電所などにも設置して、その情報を監視するとなるとコストも莫大になります。

そこまでのコストをかけるなら、予備率を多めに見積もって、余力を持たせておく方が安く済むように思います。ただ、韓国は電力価格を安く抑えられているので、余分な設備を持つことも難しいのでしょうが。

韓国ではあと5年は電力供給力に余裕のない状態が続くと予想されています。「2015年までに供給予備率(電力供給能力の余裕分)が3.7%‐6.6%に低下し、安全ラインの15%をはるかに下回る見通し」とのことで。何かトラブルが起きて、わずか数%の供給力が落ちただけでも、停電の危険性があるわけです。
不足する予備電力、今後5年は大停電リスク(上) | 朝鮮日報

また、「過去にも電力の供給余力が100万キロワット以下に低下したことがあった」という報告もされています。今まで停電が起きなかったのも、綱渡りでなんとか乗り切っていた状態だったようです。

発電所を増やすとしても時間も費用もかかるので、現実的には電力需要の方を抑えるしかありません。電気料金の見直しや、節電の呼びかけなどしか、打つ手がないようです。海底ケーブルでも引いて、日本の電気を高く売りつけてあげる、という手もありますけれど。




「どんな間違いがあったのか話してみろ」韓国電力本社で怒り爆発 大停電で大統領 - MSN産経ニュース

2011.9.16 22:51

 韓国の李明博大統領は16日、同国各地で15日に大規模な停電が発生したことを受けて韓国電力本社を訪れ「(今回の対応は)途上国の水準だ」と怒りを爆発させ、同社首脳らを厳しく叱責した。

 大統領は、電力供給停止が事前広報もほとんどなしに実施されたことについて「責任を十分に果たしたと言えるのか」と批判。同社首脳らに「どんな間違いがあったのか話してみろ」と命じ、関係者の弁明を聞いた。一連のやりとりは代表取材の記者団に公開された。

 韓国電力などは、夏の電力需要のピークを過ぎたと判断して、整備・点検のため一部の原発や火力発電所の運転を停止しており、国民の間からは電力需要の見通しの甘さに批判が出ている。

 同日付の韓国紙、中央日報は、日本では東日本大震災や東京電力福島第1原発事故で計画停電が行われたのに「大きな混乱がなかった」と指摘。(共同)




asahi.com(朝日新聞社):韓国大規模停電 担当相が事実上の辞意表明 - 国際

 韓国各地で15日に起きた大規模停電を受け、電力部門を管轄する崔重卿(チェ・ジュンギョン)・知識経済相が18日に記者会見し、「限りない責任を感じており、大臣のいすに執着するつもりはない」と述べた。当面は原因究明や再発防止策づくりに努めるとしているが、対応が一段落した後に引責辞任する考えを示した形だ。

 崔大臣は、停電発生の15日、残暑による電力需要の伸びを見誤り、電力会社が発電所の整備に入っていたと説明。電力消費が6726万キロワットまで上がり各地で供給停止になった時点での予備電力が、わずか24万キロワットだったことを明らかにした。被害者の申告を20日から受け付け、補償を検討する方針も示した。

 15日は約212万戸が停電。大企業は自家発電で対応したが、中小企業や飲食店で被害が続出ネット上で集団訴訟の呼びかけが広がっている。

(ソウル=中野晃)




停電:電力取引所、夏の電力供給量低下を考慮せず | 朝鮮日報

記事入力 : 2011/09/19 12:08:16

 今月15日、韓国全土を大混乱に陥れた大規模停電は、韓国電力取引所が電力供給能力を十分に予測できなかったことが原因の一つとなった。数十年間、機械的に業務を行ってきたため、絶対的に電力が不足する事態に対し、十分な対処ができなかったのだ。

 複合火力発電所は、夏場には公式の生産量に見合うだけの電力を生産できないことが分かった。知識経済部(省に相当)の関係者は「夏場は空気の密度が低く、酸素が不足するため、発電所のボイラーの効率が下がる」と説明した。こうして計算を誤った電力生産量は、この夏だけで117万キロワットに達した。これは、それぞれの発電機の小さな差が積み重なり、原子力発電所の発電機1基に相当するほどの電力生産量の差となったためだ。電力取引所は、稼働していない発電機の生産量を公式な電力生産量に含めただけでなく、計算ミスにより、15日の予備電力を24万キロワットまで減少させた。

 電力取引所の関係者は「気温の変化に伴う複合火力発電所の電力生産量の差は、後に調査の過程で明らかになるものだ。15日に送電中止措置を講じた際には把握できなかった」と話した。

 一方、知識経済部のある幹部は「電力取引所は数十年間、似たような方式で電力供給量を計算してきたようだ。これまで電力の受給をめぐって大きな問題が発生しなかったため、知識経済部も監査を行うまで事実を知らなかった」と語った。




実証研究_太陽光発電・風力発電・バイオマス・小型燃料電池等

保水セラミックスを用いた太陽光発電効率向上システムに関する実証研究…(株)LIXIL

内容
 結晶シリコン系太陽電池は、温度上昇とともに発電効率が低下するといった課題をかかえています。太陽電池モジュールの表面温度が1℃上昇すると発電効率が0.5%低下します。特に夏場は、モジュール表面温度が50~60℃になり、発電効率が10%以上低下します。実証研究では、太陽電池モジュールの表面温度上昇を抑えるシステムの試験を行います。




停電:電力需給を示す知識経済部のモニターは不正確 | 朝鮮日報

記事入力 : 2011/09/19 12:06:41

 知識経済部が電力需給状況をチェックするのに使用するモニターが無用の長物と化した理由は簡単だ。電力需要の予測と供給に責任を持つ電力取引所が、予備電力を正確に報告しなかったからだ。電力取引所は15日午後3時、予備電力が343万キロワットにまで減少したと知識経済部に報告し、11分後に停電に踏み切った。ところが「300万キロワット台で停電を行うのはマニュアルの内容と異なる」との指摘を受けると、電力取引所は「午後3時には秒単位で148万キロワットにまで低下したため、緊急の措置を行った」と報告内容を修正した。しかしこれも、実際はわずか24万キロワットだったことが、知識経済部の調査の結果、明らかになった。

 電力取引所が計算してきた予備電力の中には、スイッチを入れて機械を稼働させてから、実際に電力を生産するまで5時間ほど時間かかる発電機も含まれていた。このように実際は予備電力に含めるべきでないはずの電力は、原子炉2機の発電量に相当する202万キロワットに達していた。夏の高温による発電効率の低下と、それによってもたらされる電力損失が117万キロワットに達するという事実も報告されていなかった。これらに基づいて改めて計算し直された実際の予備電力は、わずか24万キロワットだったという。




停電:電力不足のシグナル「周波数減少」を無視 | 朝鮮日報

記事入力 : 2011/09/19 12:07:23

 15日に突然の停電措置が取られた、少なくとも1時間前には、国民に予告できた可能性があることが分かった。この事実を知らせていれば、全国的な停電は防ぐことができたという指摘も出ている。

 電力取引所が当時、電力周波数をきちんと把握していれば、停電自体を防いだり、あるいは少なくとも国民に予告し、被害を最小化することができた。午後2時から予備電力は十分だったにも関わらず、電力周波数は60ヘルツから59.99、59.98、59.97と急激に低下し、深刻な異常の兆候を見せていたことになる。電力周波数が低下するということは、電力供給が需要に追い付けず過重な負荷がかかっているというシグナルだ。周波数が低下すると、発電機の回転力が定められた回数(60回)だけ回転できない。電力取引所中央給電所では、2秒ごとに周波数の状態を確認することになっている。

 しかし電力取引所は、午後3時になってようやく事態の深刻さを認めた。知識経済部(省に相当)関係者は「午後2時から周波数が低下し、再び安定したが、その後再び上下を繰り返した。午後3時過ぎに周波数が大幅に低下したため、直ちに停電措置を取った」と説明した。崔重卿(チェ・ジュンギョン)長官も、この日の会議で「周波数の減少を予め感知できず残念だ」と話した。




韓国全土、一斉停電寸前だった 供給予備率わずか0.36% :日本経済新聞

2011/9/19 18:58

 【ソウル=島谷英明】15日に発生した韓国の大規模停電で、当時の予備電力は韓国電力公社側が説明していた343万キロワットを大きく下回る24万キロワットにすぎなかったことが19日までにわかった。供給予備率でみると、わずか0.36%電力需要が供給を超過して全土が一斉停電する寸前だったことを意味しており、ずさんな供給体制が改めて浮き彫りになった。

 韓電の関連機関で需給予測などを担当する電力取引所はこれまで、15日の供給能力が7071万キロワット、最大電力需要が6728万キロワットだったと説明してきた。

 だが供給能力のうち202万キロワットは稼働してから実際に電力を供給できるまでに5時間程度かかり、さらに117万キロワットは発電効率の低下で実際には供給できない分だったことが判明した。

 電力事業を所管する崔重卿(チェ・ジュンギョン)知識経済相は「(韓電側の)虚偽報告だった」と断じ、責任をなすりつけている。だが同省も実際の予備電力が24万キロワットだった事実を把握したのは18日になってからと、担当官庁としてお粗末な対応ぶりは否めない。韓国メディアによれば、電力取引所の関係者は「供給能力の計算過程でミスがあったためで、故意の虚偽報告ではない」と話している

 いずれにせよ、ひとたび全国的な一斉停電が起きれば、電力供給を正常に再開できるまでには3日~1週間かかるとされる。経済活動や市民生活がまひして大混乱に陥るのは必至で、政府や韓電を批判する世論は高まる一方だ。




不足する予備電力、今後5年は大停電リスク(下) | Chosun Online | 朝鮮日報

春秋にも停電懸念

 発電能力の不足で、電力難が夏や冬だけでなく、春、秋にも懸念されるとの指摘もある。発電所は年間30日程度の整備が必要だが、電力需要が逼迫(ひっぱく)する夏、冬を避け、整備作業が春、秋に集中するためだ。このため、春、秋に電力需要が少し増大しただけでも、停電のリスクが生じる。大規模停電が起きた今月15日には834万キロワット分の発電所が整備に入っていた。これは電力供給能力の10%を超える量だ。

 専門家は現時点で、時間帯別に電気料金に差を付けるなどして、需要を抑制する以外に方法はないと指摘する。韓国開発研究院(KDI)のイ・スイル博士は「発電所を建設するといっても4年以上かかるため、今回のような停電などの事故を防ぐためには、電力需要を減らすしかない」と語った。

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