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大阪府庁舎の移転中止にみる橋下徹という人のリスク感覚



防災上の観点から、ということで、大阪府庁の全面移転が不可能になった。旧WTCビルの防災の問題点にについては、移転案が持ち上がった時からずっと指摘されていた。

それに対して橋下氏は、「ひどい状況を想定すればいくらでも想定できる。防災対策と関西再生との比較考量だと思う」と答えていた。
はてなブックマーク - asahi.com(朝日新聞社):「WTCは大災害時に非常参集不可能」防災専門家指摘

つまり橋下徹さんは防災上のリスクを認識しながら、ベイエリア活性化という利益とを秤にかけた上での判断だと言っていた。そして防災上のリスクよりも、移転の利益の方が大きいと判断して、反対も押し切り庁舎の移転を推し進めてきたのだろう。

と思っていたが全然そうではなかった。

いざ災害が発生してみると、あっというまに移転をあきらめてしまった。頭で理解しているつもりでも、体験してみないとわからないことは多い。震災で役場ごと流されてしまい、連絡もつかなくなった自治体の様子を見て、はじめて防災拠点の意味が理解できたのかもしれない。

移転のメリットばかりに目が行って、リスクを正確には認識できておらず、過小評価していたということだろうか。

本当にリスクと利益のバランスを正しく認識していたのなら、何も揺らぐことはない。今までどおりに進めればいいはず。橋下徹という人のリスクをはかる天秤はいいかげんなものだった。

WTCへ移転する理由のひとつに、現在の庁舎の耐震補強よりも「安上がり」だというものもあったようだ。しかし結局、現在の府庁舎は耐震補強して残し、同時に旧WTCビルも耐震補強して使う、安物買いの銭失いのようなことになってしまった。おまけに府庁が移転してくるということでWTCの民間テナントは出て行ってしまい、ベイエリアの活性化も思ったように進んでいないという。なんとも残念な結果になっている。


また橋下さんは原発事故を見てびっくりしたのか、急に脱原発などと言い始めた。核武装まで主張していた橋下さんが。

それはいいけれど、脱原発のためにはメガソーラーだとか、すべての新築住宅に太陽光発電を義務付けるなどと言い出した。普通に考えれば太陽光で脱原発など不可能だということはわかるはずだが、孫正義さんとか飯田哲也さんに入れ知恵されたのだろう。
(ソーラーパネルと蓄電池を無限に敷き詰めて、補助金を無尽蔵につぎ込めば可能かもしれないが)

原発の危険性とエネルギー確保の「比較考量」の上での判断ならいいが、今回もそこまで考えてはいないのだろう。太陽光パネルで脱原発できる、という程度の軽い認識でしかないのだから。


なんとなく、鳩山由紀夫前総理を思い出した。普天間基地を辺野古へ移転する計画をつぶしてしまった。県外移設どころか、危険だと言っていた普天間基地がそのまま残ってしまう事態にもなりかねない結果を招いた。

沖縄県外への移設をあきらめ、元の辺野古への移転案を決めた時、「学べば学ぶにつけ、(海兵隊の部隊が)連携し、抑止力が維持できるという思いに至った」と述べていた。県外移設で基地の危険性は除去したが、変わりに東アジアが不安定化してしまってはより大きな危険にさらされることになる。頭隠して尻隠さず。

米海兵隊の存在を過小評価していたのか、沖縄の負担軽減に意識を取られすぎていたのか。その後、中国は東シナ海、南シナ海で各国と摩擦をおこし、海洋進出の姿勢を隠さない。日本では尖閣問題があったし、南沙諸島をめぐるベトナム、フィリピンなども同様中国に対抗するため、各国はアメリカに頼るしかなくなっている

その基地移設問題では、橋下氏も関西空港を候補地にと言っていた。後になって「あれは時間切れ」と撤回。パフォーマンスのために言ったのか、別の狙いがあったのか、よくわからない。

伊丹空港と関西空港の統廃合などを主張していたので、そのために利用したのかもしれないが。橋下徹という人は計算高いところもあるので、小沢一郎さんに近いタイプの政治家に思える時もある。


思想もタイプもまったく違うはずの2人の政治家に、なぜか似通ったものを感じる。政権交代の折に首長連合代表の橋下さんは、鳩山由紀夫代表の率いる民主党の支持を表明していた。甘い認識という共通項が二人の政治家にあるのかもしれない。
橋下知事の宿願…格安咲洲庁舎は無駄の象徴に? : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 大阪府の橋下徹知事が18日、宿願としてきた府庁舎の全面移転を突如、断念した

 自ら提唱する大阪都構想で都庁予定地と位置づけ、大阪市の3セクから購入した際には「府市協調のシンボル」とされた咲洲(さきしま)庁舎(旧WTC)。今後は膨らむ耐震補強費などで「無駄の象徴」にもなりかねず、11月27日に想定される府知事、大阪市長のダブル選にも影響を与えそうだ。

 3セクの経営破綻で、大阪市の「負の遺産」だった旧WTC。府が85億円で買い取った当時は、橋下知事と平松邦夫市長が二人三脚で進める大阪再生のシンボルとも言われた。ベイエリアへの企業誘致にも起爆剤になると期待されただけに、市幹部からは「残念の一言」との声が漏れた。

 一方、橋下知事は、1193億円かけて建設されたWTCを「85億円で買える」安さを強調してきたが、耐震対策に130億~18億円の追加工事を迫られている。老朽化した現庁舎と並行して補強費や維持費を投入することになれば、「格安が大誤算になる」(府幹部)との懸念も出ている。

(2011年8月19日13時11分 読売新聞)




シリーズ 橋下「行革」の現場を行く7 日本共産党大阪府議会議員団

 昨年暮れの府議会で日本共産党の宮原威府議団長は、「大阪都構想」の行く末を暗示する調査を示し、府政の転換を迫りました。
 一つは、大阪市が大阪湾岸開発の目玉として約1200億円かけて建設したワールドトレードセンター(WTC)の入居状況です。
 橋下徹府知事は昨年、府庁をWTCに移せば湾岸開発が進むと、赤字に苦しむWTCを117億円で購入しましたが、2009年12月に43軒あった入居テナントは、購入後の10年12月には32軒まで減少。府庁移転を歓迎していた関西経済3団体も、事務所をWTCに移転してほしいとの大阪市と府の要講を拒否する始末です。

~以下略


WTCビルの防災機能を過小評価し続けてきた橋下知事 « 岩下信幸の金波銀波な日々

小松久議員 二点です。消防、防災等関係機関へのアクセスがどちらがすぐれているか。二点目は、東南海・南海地震に対してどちらが危険性は少ないか。一点目、答えてないですよ。

橋下徹知事 消防や警察機関とのアクセスは、大手前のほうがもちろんこれは近いです。あと、リスクについては、それはもうどちらかわからないということです。

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