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中国大使館員は人民解放軍のスパイだった



東京の在日中国大使館の李春光1等書記官が、身分を偽って外国人登録証を不正に入手していた、ということで書類送検されるようです。本人はさっさと中国へ逃げ帰ってしまいました。
中国書記官に出頭要請 登録証不正の疑い、スパイ活動か

この李春光なる人物は、もともと人民解放軍の総参謀部第2部に所属していたということ。この第2部は諜報活動、スパイ行為をおこなう機関。情報収集や分析のプロの軍人さんだったようです。
中国書記官、日本国内でスパイ活動か 身分隠し口座開設 警視庁の出頭要請拒否し帰国

大使館がスパイ活動の拠点だというウワサ(というか公然の秘密)はずっとありましたが、改めて軍情報部の人材が外交官として赴任していた、という話が表に出てくると、外交とか防衛の世界は甘いものではないな、という現実を痛感するところです。


松下政経塾にも潜り込む

親中団体利用し拠点作りか=在留資格も不正延長図る

 公安部によると、李書記官は東大の研究員だった2004年ごろ、自身が学んだ北京の中国社会科学院に親中団体の代表を招き、名誉教授資格を与えるなど工作。団体事務所内に同学院日本研究所の東京事務所を開設させたという。

 同学院は中国人民解放軍の情報機関「総参謀部2部」の関連機関とされ、公安部は研究員名目で人員を送り込む拠点作りを狙ったとみている。

人民解放軍の後に所属した中国社会科学院というのも、中国政府や軍の息のかかった組織。

そして最初に来日した時点では、河南省洛陽市の職員という立場で、福島大学の大学院に留学生として入り込む。その後はさらに松下政経塾や日中交流団体を利用して人脈を拡げ、東京大学の研究員などとして信用を得ていく、という手口。

人民解放軍の情報部に所属したという立派な経歴は隠して活動していたのですが、外交官として赴任した時点で日本の公安当局にはバレていたようです。
中国書記官を外登法違反等で送検へ

しかし松下政経塾出身の政治家に言わせると、スパイには見えなかった、とのこと。正体を隠すことには成功しています。
中国書記官スパイ?松下政経塾にも…政官に人脈

まあ、いかにも「私はスパイです」という悪人面で近づいてくるスパイなんているはずもないのですが。もし疑われるようなマヌケなスパイがいたとしても役に立たないので、すぐクビになるでしょうし。
いかに疑われずに取り入るか、というのが優秀なスパイの条件。

ほとんどのスパイや詐欺師は、善人のフリをして接近してくるものなので、一見いい人そうだからと言って簡単に信用しない方がいいでしょう。

とくに政治家の皆様は権力を持っていて、重要な情報にも触れられる立場にいるので、狙われる場面も多いでしょうから、もうちょっと気をつけた方がよろしいのではないかと思います。


身分を偽ってまで口座を作ったのは条約違反のアルバイトのため

この李春光という人は、外交官の個人的なビジネスを禁じているウィーン条約にも違反していました。中国への輸出事業に関連して、日本の健康食品企業から役員報酬や顧問料など、数百万円の報酬を受け取っていたそうです。
複数口座に「報酬」=中国書記官、日系企業の役員に-ウィーン条約違反か・警視庁

ウィーン条約で禁止された報酬を受け取るためには外交官の身分を隠す必要があるので、身分を偽って不正に銀行口座を作った、ということなのかもしれません。この辺は間の抜けた話にも思えます。

さて、この中国への農産物輸出事業というのは、別のところで以前から問題になっておりました。ことのはじまりは、今年2012年の初めごろに流れはじめた内部告発らしき怪文書。
首相「訪中」で蠢く 農水省の対中国輸出

この文書の最後には、大使館の公使クラスが絡んでいるという一文もあり、これが李春光という人のことだったのでしょう。その後は国会でも取り上げられています。




筒井信隆 農水副大臣らに接近して農産物の輸出詐欺を働く

この輸出事業を主導した政治家は、農林水産省の副大臣の筒井信隆さん。この筒井さんは旧社会党の出身で、市民の党が支援していた政治家の1人でもありました。
中国スパイ疑惑「副大臣なぜ深入り」疑問広がる

もう1人の中心人物が、民主党の樋口俊一議員の元秘書だった田中公男さん。この田中公男さんは、天下りならぬ天上り?で農水省の顧問に就任。その後は、問題の中国輸出促進協議会の代表に納まりました。
閣僚が築いたシナ利権の闇…農水省顧問は現役公設秘書

あとは農水大臣の鹿野さんの名前なども出ておりますが、鹿野さんがどの程度関係していたかはよくわかりません。少なくとも李春光さんとの面識はあったようです。
鹿野大臣「5回面会した」スパイ疑惑の1等書記官

この事業では、検疫が免除されて中国に輸出できる、というような話をして、日本企業からお金を集めていました。しかし検疫免除などあるはずもなく、実際にはまったく輸出できておりません。
筒井副大臣肝いり、農水輸出第1便は中国で廃棄

そして展示スペースの賃料などとして、中国の国営企業に5億円を払うということになっていたようです。この国営企業というのが、人民解放軍に連なる企業だった、という話も出ています。
中国書記官、軍の資金源確保が狙い…警視庁

中国大使館書記官事件 出頭要請は警察当局の重大なメッセージ

しかし、中国への進出を図る日本企業に、書記官が紹介した企業の多くは、人民解放軍と関係が深い国営企業とみられ、中国に出資したとしても、結果として、軍や傘下の企業に資金が流れることになる。

一方で、書記官自身も、企業を紹介した手数料の名目で手にした現金を、個人的な生活費として使ったほか、工作資金に充てた疑いも浮上している。


結局、この輸出事業に関しては実態もないままお金だけ集めていた状態で、ほとんど詐欺事件のようなことになっています。農林水産省が主導する事業ということで、国の信用を利用してお金を集めていたのがタチの悪いところです。

おまけに筒井さんが、機密指定されていた農水省の文書20枚以上を、田中公男さんの輸出促進協議会に漏らし、その文書が李春光書記官にも渡っていた、という話も出てきております。
中国書記官、農水機密に接触・何度も副大臣室へ

一応、筒井さん本人は機密書類については渡していない、と言っているようです。機密を漏らしていなくても、詐欺の片棒を担ぎ農水省の信用も傷つけた点だけでも重大なので、責任は取らされるでしょうけれど。
筒井副大臣「機密のはんこのない文書は渡した」


私腹を肥やしたかっただけ?

この輸出事業だか輸出詐欺に関して李春光という人がやったことは、スパイというよりも私腹を肥やすためのケチな詐欺行為のようなことです。農水省の機密書類を手に入れていたとすれば、スパイ行為には違いないのでしょうが。

書記官の口座に入っていたのも300万円ほど。事件全体で動いた金額もせいぜい億円単位。個人が扱うには大きな額ではありますが、兆円単位のお金を扱う国家予算などに比べれば微々たるもの。(まだ表に出ていないお金もあるかもしれませんが)

ス パイ活動にもお金が必要なので、工作資金を現地調達しようとした可能性もあるかもしれません。しかし得られるものがそれほど大きくないわりに、隠密行動の スパイにしては違法に口座を作ったり証拠をバッチリ残していて、やり口はずさんなものばかり。何だかよくわからない話です。

中国といえば汚職も有名で、中国で商売をしようと思えば役人へのワイロが必須だ、などとも言われます。この書記官や軍の関係者がやろうとしたのも、個人的に私腹を肥やすための小遣い稼ぎ、だったのかもしれません。


防衛や外交に関する情報にも接触を図る

もちろん他にもいろんな方面で活動していたようなので、これから別の問題が出てくるのかもしれません。今のところは、別の方面から重要な情報が漏れた、という話はありませんが。

まずはIHI(石川島播磨重工業)の社員に接触していたという話が出てきています。IHIでは防衛産業を担う企業のひとつで、防衛に関する情報に触れようとしていたようです。
中国人スパイ“防衛企業”IHIを標的!兵器情報が狙いか

さらに、同じく松下政経塾出身である前原誠司さんのところにも接触しようとしていたという。当時の前原さんは外務大臣だったので、外交に関する情報にも食指を伸ばしていたのかもしれない。
中国大使館員の接触、前原氏「情報得ていた」

もちろん日本にいる中国側のスパイがこれ1人というわけもないので、そろそろ真面目にスパイ対策を考える必要があるでしょう。ということで、スパイ防止法という話も出てきております。
スパイ防止法の整備必要、国家公安委員長が言及


外交とお友達ごっこ

尖閣諸島の問題からウイグル問題での恫喝まで、日中関係は問題だらけの状態です。どこかの鳩山元総理大臣が考えた「友愛精神で関係が良くなる」というような幻想を信じる人も、いい加減少なくなってきていることでしょう。
民主も中国大使に抗議文提出へ ウイグル問題で

国同士の外交と個人のお付き合いとは、もともと次元の違う話です。そこを同じように考えてしまうから、外交でも大失敗してしまうのでしょう。

個人のお付き合いでは、あまり利害が絡まないからこそ友達になれる。それでもお金の貸し借りなど利害関係が生まれてしまうと人間関係が壊れる、というのはよくある話です。

国家同士のお付き合いを考えた時、ほとんどの場面で利害が絡んできます。とくに日本と中国の場合は利害が対立する場面も少なくありません。

こういうものは企業と企業のおつきあいに例えた方が近いでしょう。普段から競合している他社と仲良くしよう、なんていうのは土台無理な話です。もちろん事業によっては利害が一致することもあるので、その時は手を組めばいい。

外交の世界を勘違いした「いいお友達になろう」などという考えはそろそろ捨てて、ビジネスライクなおつきあいでの”日中友好”を考えましょう。

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タグ : 中国 民主党 市民の党 筒井信隆 

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まとめtyaiました【中国大使館員は人民解放軍のスパイだった】

東京の在日中国大使館の李春光1等書記官が、身分を偽って外国人登録証を不正に入手していた、ということで書類送検されるようです。本人はさっさと中国へ逃げ帰ってしまい
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