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イギリスが太陽光発電の買取価格を引き下げたら業界から訴えられた



補助金削減した英国政府が訴えられて敗訴する

イギリス政府は昨年2011年10月31日に、太陽光発電の固定価格買取制度(フィードインタリフ:FIT)の買取価格を12月12日から引き下げることを発表しました。

しかし、発表から引き下げ実施まで1ヶ月半しかなかったため、太陽光関連業界や環境団体から裁判を起こされてしまいました。そして裁判では、補助金カットのタイミングに問題があったとして、イギリス政府側が敗訴しています。
太陽光発電の助成削減は法的に問題=英控訴院[社会]
イギリス政府の太陽光補助金カットの訴えを裁判所が退ける(原文英語)

イギリスの固定価格買取の期間は、25年とかなり長めです。これで買取価格が2倍も違ってくるとなると、ソーラーパネルを設置した事業者や家庭の売電収入が(そしてイギリス国民の電気代負担額も)、大きく変わってしまいます。それだけにイギリス政府も太陽光業界も必死です。


イギリス太陽光発電は50%以上の大幅な買取価格引き下げ

4キロワット以下の太陽光発電の買い取り価格は、1kwhあたり43ペンスだったものが、21ペンス/kwhに。そのほか、4キロワット~10キロワットのものは16.8ペンス/kwh、10キロワット~50キロワットのものは15.2ペンス/kwhと、いずれも一気に半額以下にまで減らされました。
(1ペンス=1.25円くらい)
イギリス政府が太陽光発電への補助金を55%カットする計画(原文英語)

なお50キロワット以上に関しては、6月の時点ですでに72%もの引き下げが示されていました。メガソーラーなど規模の大きいものほど価格を安く設定するのは各国共通です。
New Feed-in Tariff levels for large-scale solar

ヨーロッパ各国で補助金が引き下げられていることもあって、昨年はソーラーパネルの価格が46%下落する大暴落がありました。買取価格の引き下げは当然ですが、引き下げ幅はパネル価格の下落幅よりも大きくなっています。しかも1ヶ月半前という急な価格変更でしたので、法的に問題だと裁判所も判断したようです。

英国政府を訴えた会社ホームサンのウェブサイトを見ていたら、イギリス太陽光発電のFIT価格の変更予定表があったので拝借。これは住宅用などの4キロワット以下の価格表。
イギリスの太陽光発電 買い取り条件の推移

一番右が2012年7月1日以降の分(予定)ですが、買取価格が13.6ペンス/kwh~16.5ペンス/kwh程度とさらなる引き下げとなっています。わずか半年でさらに20%~35%の価格引き下げです。また「補助金枠の残りがいくらかによって、タリフ価格は6ヶ月ごとにカットされる」、との但し書きもあり、事実上の買取量の上限設定です。

さらに固定価格で買い取られる期間も、25年→20年に短縮される予定です。ここまでFITが下がってしまうと、いくらパネルが安くなっても設置量そのものが減ってしまう可能性が高いので、パネルの販売・施工業者も必死です。


補助金カットにソーラー関連業界や環境団体が猛反発

イギリス政府を訴えたソーラーセンチュリーやホームサン は、太陽光パネルの販売や、設置工事・施工を行う会社のようです。あとは国際環境NGO、フレンズ・オブ・ジ・アースも原告に加わっています。またリベラル寄 りだとされる英ガーディアン誌なども、補助金の引き下げに批判的なようです。
イギリスのフィードインタリフ制度が抱える問題

こういった構図はイギリスに限った話ではありません。太陽光発電の全量買取制度を廃止する方針が示されたドイツでも、ほぼ同じ状況が見られます。ソーラー関連の業界団体はもちろん抗議していますし、緑の党などは「脱原発じゃなくて、脱太陽光発電じゃないか!」などと批判しているようです。
先人に学ぶ2―ドイツの挫折 太陽光発電の「全量」買取制度、廃止へ―
ドイツ政府は太陽光発電の補助金削減計画に対する説明と調整に奔走(原文英語)

日本でいえば、おひさまエネルギーファンドの飯田哲也さんや、ソフトバンクの孫正義さんなどが、昨年からロビイストとして大活躍されています。太陽光発電の補助金にからむ事情は、世界中どこの国でも同じようです。


太陽光発電の抑制は島国イギリスの事情?

イギリス政府の買取価格の引き下げは、電気代が上がったことへの対策としています。しかしイギリスの太陽光発電の導入量は、ドイツやイタリアほど極端に増えているわけでもありません。

イギリスの太陽光発電の年間導入量は、昨年2011年で世界全体の3%(0.84ギガワット?)ということでした。9ギガワットで世界の30%を占めたイタリアや、7.5ギガギガワットで25%のドイツに比べれば、電気代への影響もそこまで大きくなってはいないでしょう。

イギリスの場合は送電網の制約も、太陽光発電の導入量を抑えようとしている要因かもしれません。陸続きのドイツやフランス、イタリアなどは、各国の電力網をつなぐ送電線があります。一方でイギリスは日本と同じく島国なので、他の大陸国とは少し事情がちがう部分があります。

グレートブリテン島とお隣のアイルランド島との連携線を除くと、ドーバー海峡を通ってフランスとつながっているのみ。それも容量は2ギガワット程度とごくわずかしかなく、これだけで融通できる電力量は非常に小さい。
Ⅱ-③:諸外国の送電線整備状況[PDF]

太陽光発電は出力が不安定なので、火力発電などの出力をコントロールして、変動を吸収して平準化する必要があります。送電線で他の国とつながっていれば、他の国が持っている発電所の調整力も利用することができます。しかし島国イギリスではそれが難しく、ほぼイギリス国内だけの調整力に限られています。

イギリスでは風力発電もあるので、風力の変動分も考えないといけません。すでに不安定な電源を設置できる限界が近くなっている可能性も考えられます。

そう言ってる間に、ドイツでもすでに電力網の限界が来ていたようですが。


以下、ちょっとした息抜きも兼ねたイギリス風力発電ネタ。

英フィリップ殿下、風力発電を「役立たず」と切り捨て発言

「フィリップ殿下は(風力発電は)まったくの役立たずなうえ、完全に補助金をあてこんだもので、恥知らずも甚だしいと述べられた」

「君はおとぎ話を信じてるわけじゃないだろうね?」

「どうせバックアップ電源が必要なのだから、風力発電はうまくいかないよ」


風力発電は変動が激しいので、あまりに風が強すぎると時にはこんなことも起きる。

「英国であまりの強風のため風力発電用風車が爆発」イギリスの反応
イギリス南部のハリケーンで風力発電タービンが爆発炎上

Comment by Anonymous
こりゃ皮肉だな。200万ポンドの風力発電用風車が多少の風を処理できないなんてさ。

Comment by Anonymous
風が強すぎても弱すぎても使い物にならない風力発電用風車を推進してる政治家は一体なにを考えてるんだよ?

Comment by Anonymous
風力発電用風車には風が強すぎたとかもうね。
上手くいけばこの貪欲なロビー活動にいくら費やされたか見る事が出来るだろうな。あいつらは鷲を沢山殺した。

Comment by Anonymous
風力発電用風車なんかを作るよりも、観覧車でも作ってた方が良いっていう証だな。

Comment by Anonymous
風力発電用風車が強風で爆発とか・・ワロスw

Comment by Anonymous
この爆発した風力発電用風車のある側のアルドロッサンに住んでるんだけど本当に怖かったよ。

Comment by Anonymous
この風力発電用風車は中国製なのか?
※海外でも中国の爆発ネタはコメントされることがあります。

Comment by Anonymous
ああ、風がそれをなぎ倒してくれるとガス代や電気代が安くなって手頃な価格になるさ。

Comment by Anonymous
毎回うちのとこには酷い嵐が来るからな。
無駄なものをなぎ倒して全焼させてくれるように期待せざるを得ない。
緑の党はまーた失敗だ。

Comment by Anonymous
風力発電用風車とか目障り。そのうえ風が吹いたら爆発するんだろ?



太陽光発電の助成削減は法的に問題=英控訴院[社会]

英控訴院は25日、太陽光発電に対する助成半減は違法として、太陽光発電会社2社と環境保護団体が政府を相手に起こした訴訟で、政府の決定に「法的な問題がある」とした高等法院の判断を支持した。エネルギー・気候変動省が明らかにした。

政府は昨年10月末、太陽光発電による電力の買い取り価格引き下げを発表。12月12日以降の設置分を対象に、価格が1キロワット時当たり43ペンスから、半分の21ペンスに抑えられることになった。

訴えを起こしていたのは、太陽光発電会社のソーラーセンチェリーとホームサン、環境保護団体のフレンズ・オブ・ジ・アースで、政府の助成削減により業界で働く数千人の職が失われると主張。一方の政府は、高額の助成金を支払い続ける余裕はなく、助成制度を継続するには金額を減らす以外に道はないと反論した。

昨年12月の高等法院判決に続き政府側の主張が退けられたことになるが、クリス・ヒューン・エネルギー・気候変動相は最高裁判所の判断を待つとしている。[環境ニュース]




イギリス 太陽光発電の電力買い取り価格を最大72%の大幅引き下げへ - 欧州
2011年06月30日 ロンドン発

 エネルギー・気候変動省は6月9日、2010年4月から導入している電力の固定価格買い取り制度(FIT)の買い取り価格見直しを発表した。大規模な太陽光発電所の建設申請が想定を超えて増えているため、現在の価格を維持したままでは原資が不足してしまうとして、発電容量50キロワット(kW)以上の太陽光発電の買い取り価格を8月1日から最大72%引き下げる。




英フィリップ殿下、風力発電を「役立たず」と切り捨て発言

【11月22日 AFP】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)の夫、フィリップ殿下(Prince Philip、90)は率直な物言いで有名だが、今度は「風力発電」が殿下の標的となったようだ。

 20日の英日曜紙サンデー・テレグラフ(Sunday Telegraph)によると、フィリップ殿下は風力発電はまったく使い物にならず、その推進者たちは「おとぎ話」を信じているだけだと酷評した。発言は、風力発電用タービンの建設・運営企業、インフィナジー(Infinergy)の幹部、エスビョルン・ウィルマー(Esbjorn Wilmar)氏が英ロンドンで開かれたパーティーでフィリップ殿下と会見した際のものだという。

 ウィルマー氏は同紙に「フィリップ殿下は(風力発電は)まったくの役立たずなうえ、完全に補助金をあてこんだもので、恥知らずも甚だしいと述べられた」と語った。ウィルマー氏は、殿下のあまりに忌憚(きたん)ない見解に驚いたという。

 ウィルマー氏も、風力発電は再生エネルギーの中でも最もコスト効果が高い形態のひとつだとフィリップ殿下に説明を試みたが、「君はおとぎ話を信じてるわけじゃないだろうね?」と軽くあしらわれてしまった。そして殿下は、「どうせバックアップ電源が必要なのだから、風力発電はうまくいかないよ」と指摘したという。

 それでもウィルマー氏は引き下がらず、フィリップ殿下の所有地にも風力発電を設置してみてはどうかと提案すると、フィリップ殿下は一言、「わたしの地所には近づかないでくれたまえ、きみ」と答えたという。

 フィリップ殿下の見解は、風力発電の増設を計画する英政府のものとは相違するが、英バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)の報道官は、殿下のプライベートでの会話に関してはコメントを控えるとサンデー・テレグラフ紙に回答したという。

 英国史上最も長い期間、国家元首の配偶者であり続けるフィリップ殿下だが、あまりにも率直な発言が物議を醸すこともしばしばだ。1998年には、パプア・ニューギニアを旅した学生に「よく食べられずに帰ってきたね」と声をかけたこともある。(c)AFP

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タグ : 太陽光発電 風力発電 再生可能エネルギー イギリス 

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