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イタリアでは太陽光発電が増えすぎて、FIT補助金枠が底をついていた



電気料金の上昇を抑えるため、メガソーラーからの買取枠を制限

イタリアでは昨年2011年に太陽光発電の導入量が急激に増えすぎて、今年2012年の6月以降分の固定買取制度(フィードインタリフ:FIT)の補助金枠まで、すでに使い果たしていたそうです。
イタリア:補助金枠を使い切り、2012 年下期の大型太陽光設備への支援中止[PDF]

イタリアでは電気代の上昇を抑えるため、昨年から1000kw(=1メガワット)以上の大型太陽光発電施設(メガソーラー)の買取制度適用枠に上限がついていました。昨年の大量導入でこの上限を大幅に突破したために、今年後半の分の新規の買取枠が無くなってしまいました。


だぶついたソーラーパネルがイタリアに押し寄せた

イタリアでは昨年2011年の太陽光発電の導入量が9ギガワットにもなっていました。これは2010年の導入量2.3ギガワットのほぼ4倍の量で、導入量の予想を大幅に超えていました。結果として導入量を抑えていたドイツを抜いて、世界一位の年間導入量になっています。
【イタリア】イタリアの太陽光発電容量、ドイツを上回る[公益]/NNA.EU

2011年の世界全体の太陽光発電の導入量が28ギガワットでしたので、イタリア1国だけで世界の3分の1にあたる量のソーラーパネルが流れ込んだことになります。

昨年2位のドイツは、2010年7.4ギガワット→2011年7.5ギガワットでほぼ横ばいの年間導入量でしたから、イタリアの太陽光発電が異常な増え方をしているのがわかります。


太陽光発電がマネーゲームの材料に

ドイツやイギリスをはじめ、ヨーロッパ各国が買い取り価格を一気に引き下げて、導入量を減らそうとしていました。その結果ソーラーパネルが余ってしまい、比較的有利な買取条件だったイタリアに押し寄せてしまった形です。
イギリス 太陽光発電の電力買い取り価格を最大72%の大幅引き下げへ - 欧州

イタリアFIT制度では、EU域内で生産されたものを10%高く買い取るなど優遇措置があります。以下のCNPVは中国系メーカーですが、ルクセンブルクにあった工場から出荷したので10%増の恩恵を受けられたようです。
伊のFiT制修正で恩恵も  CNPVが発表

メガソーラーなどの事業者にとっては、少しでも多くの補助金で利益を得ようとする意識が強く働くので、当然の結果ではありますが。もちろん、そのツケはイタリア国民の電気代で払わされることになります。

一部では「イタリアでは太陽光発電が増えて万々歳」、なんて書かれ方をしています。せめて、消費者の負担する電気代も同じペースで増える、ということだけは一緒に伝えてほしいものです。


太陽光バブル崩壊は続く

昨年のイタリアの導入量が9ギガワットでしたので、半年分の買取枠が無くなったとして単純計算すると、4.5ギガワット分のソーラパネル需要が消えたことになります。買取枠がなくなったのはメガソーラーだけですので、実際はもう少し多いでしょうが。

またドイツ太陽光発電の全量買取廃止と導入量目標の引き下げスペインのグリーン電力の新規買取凍結イギリスのFIT価格引下げなどの影響もあります。

昨年の世界全体の導入量28ギガワットから考えると、ドイツとイタリアの削減分だけでも世界のソーラーパネル需要は3割以上も減ってしまう計算になります。2012年の世界全体のソーラーパネル生産能力38ギガワットに対して、需要は50%以上少ない24.6ギガワットになる、という予想もあります。ソーラーパネルの生産量にもよりますが、さらなる価格の下落は避けられそうにありません。
Solar Suppliers’ First-in-Decade Sales Drop to Feed Glut: Energy

すでにアメリカではソーラー関連企業の倒産が相次ぎドイツのソーラーメーカーも倒産するところが出てきました。日本の太陽光関連メーカーにとっても厳しい状況が続くでしょう。

日本では今年の7月からメガソーラー全量買取が始まります(家庭用については余剰買取のまま)。調達価格等算定委員会が決める予定の買取条件によっては、今度は日本に大量のソーラーパネルが流れ込んで、ヨーロッパ各国と同じ目にあう可能性もありえます。
再生エネの価格算定委、6日に初会合 経産相方針



■イタリア:補助金枠を使い切り、2012 年下期の大型太陽光設備への支援中止

再エネ電力の支援措置を管理している国有のエネルギー サービス管理会社(GSE)は2012年1月20日、2011年の大型太陽光発電設備が予想以上に大量に導入された結果、2012年下期の支援枠がなくなり、この期間を対象とする設備の予備登録は行わない、と発表した。

イタリアの太陽光電力固定買取価格制度では、支援コストを電気料金に上乗せして回収する方法がとられているが、2011 年 6 月 1 日から実施された第 4 次買取価格制度では、設備の急増による消費者の電気代負担が過剰とならないようにするために、電力の買取単価が大幅に引き下げられただけではなく、1,000kW を超える大型設備に関して半期ごとの導入設備量と支援金額に上限枠が設けられることになった。

なお、2011 年 6 月以降に運開した太陽光発電設備は 2012 年 1 月 24 日現在、約 422 万 kW となっている。




イタリアの太陽光発電容量、ドイツを上回る[公益]

イタリアの太陽光発電能力が昨年に初めてドイツを上回り、世界で首位に立ったことが、欧州太陽光発電産業協会(EPIA)の報告書で明らかになった。政府による補助金が需要を押し上げた。

それによると、イタリアでは2011年の新規設置容量が900万キロワットに上った。前年の230万キロワットから大幅に増え、世界の太陽光発電市場における同国のシェアは33%に達している。イタリアでは2007年に太陽光発電への補助金交付が開始されたが、2010年いっぱいで打ち切られたため、駆け込み需要で昨年の工事が増えたとみられる。




◎伊のFiT制修正で恩恵も  CNPVが発表

AsiaNet 48186
☆共JBN 外0143(産業、太陽光)(12・1・31)
【産業担当デスク殿】48186

◎伊のFiT制修正で恩恵も  CNPVが発表

【ルクセンブルク、東営(中国)30日PRN=共同JBN】ルクセンブルクの法律に基づく有限責任会社で太陽光発電製品の大手一貫メーカーであるCNPVソーラー・パワー社(CNPV Solar Power SA)は30日、欧州での結晶太陽光発電モジュールについて、イタリアが太陽光エネルギー固定価格買い取り制度(FiT)で10%の追加優遇措置を与えるという重要な事態について外部からの確認があったと発表した。

 (Logo: http://www.prnasia.com/sa/200811031303-min.jpg)

CNPVのビピナ・ビーラジュ・チャウドリー最高執行責任者(COO)兼最高技術責任者(CTO)はこの詳細について以下のように語った。
「イタリアの太陽エネルギー固定価格買い取り制度(Conto Energia IV feed-in tariff、FiT)での修正によって、『欧州製』モジュールにFiT支払の優遇策が適用される。この明確な追加支払による区別化は、当社顧客に大きな財政上の影響を与える。当社構成部品の多くは、技術的性能、品質基準選定プロセスの結果として欧州製である。得られる太陽光エネルギーと使用価値の観点から見ると、これによって競争上有効な恩恵に部分的に寄与することになる。イタリアの修正FiT政策は、欧州連合(EU)製構成部品が太陽光発電システムの経費の60%以上になる場合、10%の追加優遇支払が行われる。そのため、『EU製』マークのために認証を得ることが問題である。技術的な優位性から素材を選択するなど当社の決定によって、当社顧客に予見できなかった外部的な商業的恩恵を提供できるようになって大変わくわくしている」

この場合、素材と構成部品の試験はISO認証機関の技術産業証明機関(ICIM)が行う。試験の期間はサプライチェーンの各構成部品に関する検査の範囲や詳細によって変化するが、優遇策適用認定は認定後即時有効となる。

チャウドリーCOO兼CTOはまた以下のように語っている。
「世界の新興・既存の両方の太陽光市場でCNPVが引き続き成功を収めているのは、地場の顧客からのさまざまな要求に応えることにコミットメントし続けていることによる。『EU製』マークを獲得することは、イタリアはじめ欧州の顧客から信頼され続け、同時にわれわれの持つ技術的優位性を提供してくれている欧州のサプライヤーをサポートし続けるうえで極めて重要な要素である。当社顧客は、このアプローチを利用してすべてを手に入れることができる。すなわち、技術・商業的優位性、地場産業のサポート、より効率の酔いたい陽光発電での優遇策である」

▽CNPVについて
CNPVソーラー・パワー社(CNPV Solar Power SA、NYSE Euronext: ALCNP)は、中国にある同社完全子会社であるCNPV東営ソーラー・パワー・カンパニー社(CNPV Dongying Solar Power Company Limited)を通じて、インゴット、ウエハー、太陽電池の生産から太陽光電池モジュールの組立に至る太陽光発電製品の有力な一貫メーカーである。CNPVは高効率でコスト効率のよい結晶太陽光発電モジュールを設計、製造、供給している。

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タグ : 太陽光発電 イタリア 再生可能エネルギー 

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