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太陽電池最大手サンテックパワーの不正会計とイタリアでの補助金詐欺疑惑



ヨーロッパの太陽光バブルに乗っかって、EUに向けた大量輸出で太陽電池の生産量世界一になった中国の太陽電池メーカー。

ヨーロッパ各国の太陽光発電向け補助金の削減され、補助金バブルがはじけると、中国の太陽電池メーカーも一転して倒産の危機に陥っています。

それに加えて、最大手のサンテックパワー(尚德電力)では子会社の投資ファンドに絡んだ不正疑惑も出ていて、どう転んでも上場廃止は避けられない見通しで会社の存続自体も危うい状態です。

SUNTECH HD



子会社のグローバルソーラーファンドと、存在しないドイツ国債


ただでさえ業績が悪化していたサンテックパワーでしたが、今年2012年の7月末に詐欺事件だか不正会計だかが発覚し、さらに株価が暴落します。
中国サンテック・パワー、NYSEが上場廃止の可能性を通告

サンテックパワーが86%出資するグローバルソーラーファンド(GSF)なる投資ファンド。このGSFは、イタリアやスペインなどでソーラー発電所建設に投資していた会社。

サンテックパワーはGSFを通じて投資させ、建設する発電所には自社の太陽電池を使わせて販売拡大する、という手法を使っていたようです。
第170回 「太陽光発電、カジノなどの第1四半期決算の要約」

そんな中、中国政府系の中国開発銀行からGSFのプロジェクトに融資された際に、サンテックパワーがGSFの投資先の債務保証人になります。この時、サンテックパワーは5.6億ユーロ(560億円)のドイツ国債を担保にとった事になっていました。

ところが今年の7月末、このドイツ国債というのが実際には存在しないことが発覚。サンテック側は、自分も騙された側だと主張しています。
Suntech Probes Potential Fraud on $680 Million Guarantee

しかしどちらにしろ、担保として持っているはずの物が無かった点は事実。潜在的な損失を隠していた不正会計の疑惑を持たれ、投資家から訴えられる事態になっています。
中国:サンテックが海外で訴訟の嵐、株価1米ドル割れで上場廃止リスクも
サンテック日本法人社長:不正会計疑惑でもキャッシュフローに問題なし


中国企業の事業慣行めぐる問題の発覚相次ぐ-当局の調査も

 サンテックがグローバル・ソーラー・ファンド(GSF)の持ち分売却を目指す中、不適切な問題がある可能性が発覚。

 サンテックはGSFを支援する企業向け に中国国家開発銀行が2010年5月に提供した5億5420万ユーロ(約530億円)の融資を保証した際、ドイツの債券5億6000万ユーロ相当を担保と して受け取っていた。

 サンテックは30日、このドイツ債が「存在していなかった可能性があり、サンテックが詐欺の犠牲となっているかもしれない」とのコメ ントを発表した。



GSFの投資に絡み、イタリアで不正に補助金を受けていた疑惑


またGSFが投資したイタリアの太陽光発電所プロジェクト5ヶ所に関して、不正に補助金を受け取った疑いが出ており、検察の調査を受けています。
China's fraud-hit Suntech strikes more trouble in Italy

たとえば建設認可の手続きをごまかすため、本来は1メガワットを超える太陽光発電所なのに、もっと小さな1メガワット以下の発電所が複数数ヶ所あるように偽装した、とか。
Italian road to China's Suntech fraud was paved with warnings

あるいは期限までの補助金を受け取るため、実際にはまだ完成していない太陽光発電所なのに、期日より前に完成したように虚偽申請をした、という手口が使われたとされます。

グローバルソーラーファンドが投資した案件では、当然ながら出資者であるサンテックパワーの太陽パネルが使われる事が多いわけです。サンテックパワー本体がどれだけ関係していたか(していなかったか)は、今後の裁判で明らかにされるんでしょう。


裁判所で判決が出る頃まで、サンテックパワーという会社が残っているかどうかもわかりませんが。太陽電池モジュール市場の回復の見込みはなく、サンテックパワーは今年も大赤字の見込みで、中国政府の援助だけが頼りの状態です。
【中国】無錫市政府がサンテックを救済、銀行貸付など[製造]/NNA.ASIA

ちょうど2013年3月は上場廃止の期限にあたり、また5億ドル以上の転換社債の償還期限を迎えるということで、ここがひとつの山場かもしれません。
中国サンテックがUBS起用-ほとんど選択肢ないとの見方も



EUの補助金とグリーンマフィア


イタリアでは同様の手口を使って、太陽光発電や風力発電のための補助金を不正に受ける事例がたびたびあったようです。マフィアにとってEUからの補助金は「簡単に盗める贈り物」だということで話題になっていました。
Fears over 'widespread' EU fraud involving the Mafia

風力などはよい風が吹き、騒音が問題にならないように人気の無い場所というように、立地も限られる。そういう土地から農民を立ち退かせるため、脅迫電話をかけたり、農機具やトラクターに火をつけるなどの恐喝行為が行われたり。

まるで土地バブル時代の地上げ屋のようですが、自然エネルギーバブルで暗躍したエコマフィアもやる事は同じようです。お金のニオイに対する敏感さにかけては、カタギの商売人でもかなわないレベル。

またマネーロンダリングのため、新しい会社を次々と設立しては補助金を受け取り、またはまっとうな企業を迂回するなどの手口が使われていました。

複数の会社を作ることで、補助金を二重にも三重にも受け取り、その資金はロンダリングして不正な資金だとわからなくさせる。グリーンどころか、思いっきりブラックな世界の話ですが。

その後「風力の帝王」と呼ばれるシチリアのマフィアが逮捕され、総額15億ユーロ(1500億円)の資産が押収される事件がありましたが、その資産の中には風力や太陽光エネルギー企業43社が含まれていたことが明かされています。


イタリア、脱原発を継続(その1) ◇「国より自分」の伝統 首相不信も一因

 イタリアは商店などの営業時間の短さや個人の節電から、1人当たりの電力使用量は日本の約7割。それでも09年政府統計では、電力源の83%を主に原油、ガスなど海外の化石燃料に依存し、電気代は欧州一高い。

 反原発派は風力、太陽光発電をうたうが、双方で全電力量の0・85%で、急速に伸びる見込みもない。農地利用が必要な両発電には、補助金の横領を狙ってマフィアの暗躍が取りざたされもしている。

 政権による原発推進は、膨らむ政府債務の削減が狙いだった。電力消費を大幅に減らさなければ、周辺国からの高い買電が増える。


日本でも再生可能エネルギーの固定買取がはじまるなど補助金バブルの様相になっています。それだけ優遇されているがゆえに、太陽光やら風力やらで補助金詐取や、暴力団に資金が流れる危険は大いにあります。

暴力団とのお付き合いがあった田中法務大臣がクビになったばかりですが、日本では反社会勢力に補助金が流れないようにする対策は取られているのでしょうか。

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タグ : 太陽光発電 中国 風力発電 イタリア 

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コメント


とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

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まとめ【太陽電池最大手サンテ】

ヨーロッパの太陽光バブルに乗っかって、EUに向けた大量輸出で太陽電池の生産量世界一になった中国の太陽
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